□インスリン作用不足が著しい場合に高血糖となり,浸透圧利尿により脱水が惹起される。
□ケトン体産生により代謝性アシドーシスが惹起される。
□糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透圧状態/昏睡では入院治療が必須である。
□生理食塩水で点滴をまず確保する。頻回の採血が必要となるため,ICUなどでの対応が現実的である。
□低血糖,乳酸アシドーシス,アルコール性ケトアシドーシスに関しては他項を参照のこと。
□意識低下があり,脱水により皮膚や舌が乾燥する。
□ケトアシドーシスの場合,呼吸性代償のため過呼吸(Kussmaul大呼吸)が出現する。
□腹痛や悪心を訴え,呼気にやや甘酸っぱいようなアセトン臭が出ることもある。
□血糖高値。尿糖陽性。Naは高血糖では代償的に低値になるが,脱水が顕著であれば高値となる。
□尿ケトン体陽性。血液の動脈血ガス分析で代謝性アシドーシスを評価する。
□経時的には静脈血ガス分析でアニオンギャップ([Na+]-[Cl-]-[HCO3-],基準値12±2mEq/L)を計算し,ケトン体をモニターするか,ケトン体測定器により血中β-ヒドロキシ酪酸を直接測定する。
□血糖,Na+,K+,Cl-,HCO3-,尿量を継時的に測定する。
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