□アンドロゲン不応症(androgen insensitivity syndrome:AIS)とは,アンドロゲン受容体(androgen receptor:AR)の異常を原因とする疾患の総称である。
□X染色体上のAR遺伝子の変異によるX染色体劣性遺伝病である。ただし,孤発例もある。
□頻度は新生児10万人に1~5人である。
□染色体は男性核型46, XYではあるものの,ARの機能低下によりテストステロンおよびジヒドロテストステロン(dihydrotestosterone:DHT)の作用が不十分となり,男性化が様々なレベルで障害される。
□性腺から産生されるテストステロンはエストラジオールへ正常に変換されるため,思春期での乳房発育や成長の加速(growth spurt)は起きる。
□アンドロゲン作用障害の程度により,CAIS(complete AIS:完全型),PAIS(partial AIS:部分型),MAIS(mild AIS)に分類される。
□本項では,主にCAISについて述べる。
□原発性無月経を呈する。
□正常女性外性器,腟は盲端に終わる(子宮,卵管,腟上部は存在しない)。
□両側鼠径ヘルニア・陰唇腫大を呈することにより,新生児期あるいは乳児期に診断されることもある。
□恥毛・腋毛の欠如・減少がみられる。
□内分泌学的所見:テストステロン値は成人男性基準範囲内~軽度高値。
□画像所見:抗ミュラー管ホルモン(anti-mullerian hormone:AMH)は正常に産生・作用することによりミュラー管が退縮するため,子宮・卵管・腟上部は存在しない(腟は盲端となる)。
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