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感染症合併妊娠

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-25
青木 茂 (横浜市立大学附属市民総合医療センター総合周産期母子医療センター准教授)
平原史樹 (横浜医療センター院長)
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  • ■疾患メモ

    感染症合併妊娠には,TORCH症候群をはじめB型肝炎,C型肝炎,梅毒,HIVなど数限りなくあるが,ここでは日常診療で最も遭遇することの多い妊娠中のかぜ症候群,インフルエンザについて述べる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    かぜ症候群では,くしゃみ,鼻汁,鼻閉,咽頭痛,咳嗽などの上気道炎症状のほか,微熱,頭痛,倦怠感などの非特異的症状を呈する。

    インフルエンザでは,突然の38℃以上の発熱,関節痛,頭痛,重い倦怠感が特徴である。

    【検査所見】

    インフルエンザでは,迅速診断キットを用いて診断をつける。ほとんどの迅速キットがA型とB型のどちらにも対応しているが,インフルエンザ発症直後の病初期では気道粘膜のウイルス量がまだ少なく,迅速検査陰性となる場合があるため,発症から12~24時間以内では,たとえ陰性であっても症状から強く疑われるときには陽性として取り扱う。

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