編著: | 山下武志(公益財団法人心臓血管研究所所長) |
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判型: | B5判 |
頁数: | 144頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2018年06月25日 |
ISBN: | 978-4-7849-6656-1 |
付録: | 電子版閲覧用シリアルナンバー(巻末綴じ込み) |
1 心房期外収縮
2 無症状の心室期外収縮
3 心室期外収縮+動悸
4 心室期外収縮3連発!
5 健康診断で見つかったWPW症候群
6 無症状のBrugada波形
7 上室頻拍
8 心房粗動
9 心房細動の脳梗塞予防
10 無症状の慢性心房細動
11 慢性心房細動+息切れ・動悸
12 無症状の発作性心房細動
13 発作性心房細動+軽めの動悸
14 発作性心房細動+生活困難
15 洞頻脈
16 洞機能不全症候群
17 動悸の強い洞調律
18 第I度・第II度Wenckebach型房室ブロック
19 高度・完全房室ブロック
20 神経原性失神
21 wide QRS型頻拍
22 心室頻拍・心室細動
23 突然死の家族歴
24 小児の不整脈
巻頭言
「あぁ~どうする?!この不整脈」は,2011年に発刊された,ジェネラリストのための不整脈診療テキストでした。不整脈に関するテキストが数多く出版される中,どうしても専門的な記載が多くなり,ジェネラリストにとって不整脈が縁遠いようなものに映ってしまう…これをなんとかできないだろうかという思いから出版したものです。そしてこの初版本は,編者が予想した以上に好評だったようです。数多くのジェネラリストが不整脈診療に携わっていることを改めて示したと言えるでしょう。また,様々に工夫して頂いた執筆陣の先生方のおかげでもあります。
一方,本書の内容は2011年当時のもので,早7年が経過しました。不整脈診療の昨今の著しい変化に対応できていない点もあり,この内容のまま出版し続け,購読者の期待に沿えないことがあれば心苦しいとも感じはじめ,本書のスタイルはそのままに最新の知見にアップデートすることにしました。タイトルは,これまで通り「あぁ~どうする?!この不整脈」ですが,その後ろに「ver.2」を付け加えています。
バージョンアップしましたが,「地域医療を1人で支えている一般内科医に1日不整脈診療の手助けをしながら,教える・伝える・一緒に考えるというイメージ」といったスタイルは変えていません。すべての内科領域にわたる疾患を診ているジェネラリストのため,記載した情報は実際の診療に役立つものだけに厳選し,しかもできるだけ「言い切る」という形を踏襲しています。
初版本の序文から引用します。「これはイケテル!これまでの不整脈の教科書に落胆されてこられた先生方に,自信を持ってお勧めできるシロモノです!」このver.2もまったく同じです。本書を読まれた多くのジェネラリストが,不整脈診療は怖くないと感じて頂ければ,編者として大変うれしく思います。
公益財団法人心臓血管研究所所長 山下武志