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すき間ドリル!あなたを鍛える心電図【電子版付】 Dr.ヒロがやさしく丁寧に解説します

定価:4,180円
(本体3,800円+税)

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著: 杉山裕章
判型: B5変型判
頁数: 282頁
装丁: カラー
発行日: 2021年05月10日
ISBN: 978-4-7849-6282-2
版数: 第1版
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

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心電図は撮って終わりでなく、きちんと読み解く必要があります。
本書では教科書的な典型的な心電図だけでなく、「日常の何気ない心電図」を多数掲載。ドリル感覚で、“Dr.ヒロ”と腕試しトレーニングをしていきましょう!
実は心電図が苦手で……という方にこそ読んでいただきたい1冊です。

診療科: 内科 循環器内科

目次

Dr.ヒロ's 心電図判読メソッド
問題編
解答編

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序文

この書籍は,週刊「日本医事新報」に令和2年1月11日(No.4994)~同年12月26日(No.5044)にわたり,
『“すきドリ”すき間ドリル! 心電図~ヒロへの挑戦状~』
として連載された心電図クイズの内容をまとめたものである。
「週刊」ペースでの寄稿は初の経験であり,令和2年はほぼ毎日,症例(心電図)選択,原稿作成および校正作業に追われた1年間であった。通常の臨床業務に加えて,他の定期連載や著作物の作成など,いま振り返ってみると,自身の医師人生で最も忙しかったように思う。
問題はすべて筆者オリジナルであり,実際にあった症例をベースとしている。わずかに脚色を加えた部分もあるが,ほぼ“素材100%”─ これぞリアル・ワールドからの出題である。
問題作成にあたっては,満遍なく“心電図力”をつけてもらえる内容を意識した。問題・解説を通して伝えたいメイン・テーマとして,①波形異常,②不整脈,③虚血性心疾患,④ノンセクションの4つを想定し,月単位でほぼ1回ずつ登場するイメージで臨んだ。
なるべく均等になるよう配慮したつもりであったが,“自転車操業”的な作業で,症例によっては複数のテーマに関係することもあり,結果的に多少の偏りが存在することになった。具体的には,不整脈:21問(41%),虚血性心疾患・胸痛関連:13問(25%)を中心に,その他(波形異常,ノンセクション):17問(33%)のような問題構成である。この51問を,週刊誌掲載順ではなく,ほぼランダムに並べ替えてある。その分, 解説にくり返しがあったり, 後半の問題で判読メソッドを詳しく取り上げたりしているように見える部分もあるが,その辺はお許しいただきたい。

また,解説についても筆者なりの“コダワリ”がある。
(中略)
リアル・ワールドで遭遇する心電図も“何でもあり”という意味で非常に“難関”なのだ。実臨床では,「気分不良・めまい」を契機に発症したり,時には「無症状」の心筋梗塞,「失神」してしまう発作性上室頻拍など非典型例が溢れている。しかも,いつ・どんなタイミングでやって来るかもわからない。そんな“難問”に対応するには,「漏れのない系統的な心電図判読」と「所見に対する“本質的”な理解と解釈」が必要ではないだろうか。心電図を“味方”につけるには,この両輪がそろわないと絶対に不可能で,「~と言えば~」のような“1:1対応”的な考えでは一生涯「苦手意識」を背負うことになるだろう。
この筆者の持論を“証明”すべく,他書とは一線を画す内容で心電図や不整脈のテキストをこれまでに作成してきた(処女作から数えて既に9作品を世に送り出してきた)。
今回の書籍は10冊目だが,スタンスはブレていないつもりだ。
まず, どんな心電図にも先入観なく向かい合い, 異常所見をすべて拾い上げる。“練習”するほどスピードは速くなるだろう。基本,筆者はどんな心電図を見せられても,“瞬間”, 1秒とかからない。
その上で目の前の患者情報を“乗せて”心電図を解釈しよう。心電図を「見て」,患者を「診る」ときにどう「考える」のか,Dr.ヒロ流をとくとご覧あれ。
このプロセスを地道にくり返すことで,いつしかホンモノの“心電図力”が身につくだろう。この書籍がそのお役に立てれば,筆者にとっては望外の喜びである。
(後略)

令和3年3月
寒日に夏めいた暖かさが交差する京都より
Dr.ヒロこと杉山裕章

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