厚生労働省は、「ヒトT細胞白血病ウイルス1型」(HTLV-1)の認知拡大と理解促進を目的に、オリジナルマンガを作成した。9日から厚生労働省ウェブサイトで閲覧できる。 オリジナルマンガと、HTLV-1に関する情報は下記サイトに掲載されている。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou29/
厚労省によると、HTLV-1は、血液中にあるリンパ球に感染するウイルス。感染者は、全国で約82万人と推定されている。HTLV-1に感染しても、ほとんどの人が生涯病気を発症しないため、疾患そのものへの関心が持たれにくいという現状がある。しかし感染者の約5%はHTLV-1関連疾患(リンパ球ががん化する成人T細胞白血病・リンパ腫〔ATL〕や、歩行障害や排尿障害を引き起こすHTLV-1関連脊髄症〔HAM〕)を発症することがある。医療従事者の間でもHTLV-1の認知度は低いため、ATLやHAMの診断が遅れてしまうこともあるという。
オリジナルマンガは、母親がATLと診断された30代の姉弟が、HTLV-1の主な感染経路が母子感染と性行為感染であると知り、HTLV-1について関心を持つ内容。