日大は12日、医学部の入学試験において、文部科学省から不適切な運用があると指摘を受けたことを明らかにし、謝罪した。一般入試の二次以降の追加合格において、医学部卒業生の子女を優先的に合格にしていた。
同大は「入学予定者を募集人員近くまで近づける必要があるため、本学医学部への入学意識が高く、大学附属病院や関連病院の維持発展に資する可能性が高い本学医学部卒業生の一部の子女を優遇した」と説明する。
優遇措置の影響で不合格となった2018年度2名、17年度8名の計10名については、19年度入試の合格者とする。また、今後の医学部入試に関しては、追加合格者の補欠順位を明確にするとともに、全国医学部長病院長会議の「大学医学部入学試験制度に関する規範」と日本私立医科大学協会の「加盟29大学の申し合わせ事項」を遵守するとしている。