聖マリアンナ医大は12日、医学部の入学試験において、文部科学省から「性別や年齢等、属性により一律の取扱いの差異を設けていることが疑われ、不適切である可能性が高い」と指摘されたことを明らかにし、否定した。
東京医大の不正入試問題を受けて、文科省は10月、東京医大を除く80大学を対象に医学部入試に関する調査を実施。その結果、複数の大学において不適切な事案が明らかになったことを発表するとともに、大学自らが公表するよう求めていた。
聖マリアンナ医大は12日に発表した見解の中で、同大の入学者選抜の取組を説明。一次試験では学力を多面的・総合的に評価し、二次試験では人物を重視した選抜を行っていることや、補欠合格者には補欠順位を付して発表していることなどを説明した上で、「属性による一律な評価は行っておらず、受験生を個々に総合評価した結果を基に入学者選抜を実施している」と強調し、文科省の指摘を否定した。