日本専門医機構は2019年度に専門研修を開始する専攻医の一次募集の応募状況を公表した。東京、神奈川、愛知、福岡の一部領域でシーリングを超える応募があったという。寺本民生理事長は13日、「シーリングを超えた分は削っていただく。各領域には約束していただいており、シーリングは間違いなく守られる」と強調した。
機構は、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の5都府県に専攻医が集中しないよう、医師数が減少している外科、産婦人科、病理、臨床検査を除く14基本領域にシーリング(上限)をかけている。シーリングを超えたのは、東京では小児科(シーリング124、応募148)、皮膚科(同88、89)、精神科(同96、107)、泌尿器科(同50、55)、脳神経外科(同56、59)、形成外科(同53、61)、リハビリ科(同21、25)の7領域。神奈川では眼科(同20、21)、形成外科(同12、17)の2領域。愛知では皮膚科(同22、27)、眼科(同18、21)、泌尿器科(同11、17)、形成外科(同6、7)の4領域。福岡では皮膚科(同16、18)、精神科(同28、29)、眼科(同11、14)、耳鼻咽喉科(同11、18)の4領域。
寺本氏によると2020年度のシーリングについては、今回の募集の状況などを踏まえ、19年3月に機構内の委員会で検討し、関係学会と協議した上で決める方針。
寺本氏は同日、サブスペシャルティ領域を認定するための整備基準を策定したことを明らかにした。12月末にも専門医の数や活動内容を把握するためのレビューシートを各学会に送る予定で、その内容と整備基準を照らし合わせて認定するとしている。