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周期的な左膝関節の腫脹を訴える42歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(189)]

No.4941 (2019年01月05日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

近藤 健 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

梶原秀喜 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

廣瀬裕太 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2019-01-08

最終更新日: 2018-12-26

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8カ月前より排卵と月経に一致して2週に1度,3日間持続する左膝関節の腫脹と疼痛が出現するようになった。NSAIDで疼痛は緩和するものの,発作期間の短縮はなかった。寛解期は無症状であるが,原因精査目的で当科外来を紹介受診した。

既往歴,生活歴に特記事項なし。家族歴は曽祖母に関節リウマチ。

有症時の身体診察では,体温36.8℃,血圧94/66mmHg,脈拍90回/分。左膝関節に腫脹を認めるが(図1),圧痛,熱感,発赤はない。

一般血液・生化学検査では異常を認めない。関節穿刺による関節液中の白血球40cells/μL(基準値200以下)で,尿酸ナトリウムやピロリン酸カルシウムの結晶は認めず,一般・抗酸菌培養は陰性。





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