椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症を治す脊椎内視鏡手術の第一人者として、低侵襲な脊椎手術の開発に携わってきた。1987年、ファイバースコープによる脊柱管内診断法を確立。2003年には国内で初めて、8ミリ程度の切開創からヘルニアを摘出する経皮的椎間板ヘルニア内視鏡下摘出術(PED)を導入した。PEDに使う先端が曲がる鉗子やドリル式のノミなどを手術器具メーカーと共同開発し、器具や手術法の改良にも余念がない。
「従来の椎間板ヘルニアの手術は侵襲が大きく、腰痛を治すために患者さんに新たな痛みを与えてしまうような治療法。何とか侵襲を最小限にして、自然治癒力を高め回復を早められないかと試行錯誤し続け、たどり着いたのが現在のPEDです。患者への負担をできるだけ小さくするというのは、ヒポクラテス以来、医学の永遠のテーマですよね」と話す。
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