ファイザー社は8日、高血圧症治療剤のアムバロ配合錠「ファイザー」(一般名:バルサルタン/アムロジピンベシル酸塩配合錠)の自主回収を7日から着手したと発表した。発がんの可能性のある物質が原薬に含まれていることが判明し、発がんリスクを完全に否定できないためとする。同社は「これまでに健康被害の報告はない」としている。
サルタン系医薬品の有効成分(原薬)に発がんの可能性のある物質(ニトロソアミン)が含まれているとの国内外の報告から、同社が製造販売するバルサルタンの原薬を調査。その結果、昨年12月3日から先月23日に出荷した下記の5ロット(表)に使用した原薬に、規格を超えた微量のN-ニトロソジエチルアミンと、規格は下回るものの微量のN-ニトロソジメチルアミンが含有していたことが判明したという。
この件に関する問い合わせ先は、専用ダイヤル0120-281-787(平日9時~17時30分。2月9日〔土〕、10日〔日〕、11日〔祝〕は対応)。詳細は同社ホームページでも周知している。https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2019/2019_02_08.html
表 アムバロ配合錠「ファイザー」該当製造番号品
包装単位 |
製造番号 |
使用期限 |
出荷開始日 |
100錠(PTP) |
X66074 |
2021年4月 |
2018年12月3日 |
AF1679 |
2021年7月 |
2019年1月23日 |
|
140錠(PTP) |
X66073 |
2021年4月 |
2019年1月18日 |
700錠(PTP) |
X66072 |
2021年4月 |
2018年12月3日 |
500錠(バラ) |
X62678 |
2021年4月 |
2019年1月9日 |