今年4月から帝京大医学部附属病院長に就任した坂本さん。同大救命救急センターのセンター長、主任教授として病院の大きな柱である救急医療に取り組んできた手腕や、医療安全管理の責任者の経験を買われ、白羽の矢が立った。
「今までは野球でいえばバッティングコーチのような立場だったのが、病院全体の監督としてバランス良く病院の医療の質向上に努めていく立場になったと実感しています」
取り組むべき課題として、病院の役割の見直しや新たな専門医制度への対応、医療安全を挙げる。「団塊の世代が後期高齢者になる2025年に向けて、我々が地域で果たすべき真の役割が何かを再構築しなければならない。その際には経営面からも実行可能で、我々にしかできないことを地域に提供することが重要です」
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