中央社会保険医療協議会総会は6月26日、ヤンセンファーマが承認を取得した4剤配合の経口抗HIV薬「シムツーザ」(一般名:ダルナビル エタノール付加物/コビシスタット/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸塩)について、7月3日付で薬価収載(保険適用)することを了承した。算定薬価は1錠4751.00円。適応疾患の特性を踏まえた緊急収載となる。
シムツーザは、ダルナビル800mg、コビシスタット150mg、エムトリシタビン200mg、テノホビル アラフェナミド10mgの配合剤。ヤンセンファーマによると、日本の「抗HIV治療ガイドライン」で推奨されているレジメンの有効成分を1日1回1錠で内服できる固定用量配合錠の中で、キードラッグであるプロテアーゼ阻害剤を国内で初めて配合した製剤となる。
同薬の適応はHIV-1感染症。成人および12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、1回1錠を1日1回食事中または食直後に経口投与する。
通常、新医薬品は薬価収載の翌月初日から1年間は、1回14日分を限度として処方することになっているが、HIV感染症の治療薬は、市販後は全例調査が義務づけられており、患者の安全性確保は実施されていると考えられるため、同剤は、処方日数の制限は設けないこととなった。