国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンターは5日、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)とフルオロキノロン耐性大腸菌(FQREC)による菌血症で年間約8000人が死亡している(推定)との研究成果を発表した。日本での薬剤耐性による死亡者数を明らかにしたのは、これが初めて。2017年の死亡数(推定)は、MRSAで4224人(95%信頼区間2769~5994)、FQRECで3915人(95%信頼区間3629~4189)だとしている。
FQRECによる死亡数は近年増加傾向にある。同センターは、「大腸菌菌血症全体の増加に加え、大腸菌のフルオロキノロン耐性が増加しているためと考えられる」と分析している。
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