79歳,女性。肝細胞癌に対する術後再発・転移性病変あり。化学療法も2カ月前に中止され,緩和ケア外来に通院中。数日前より全身倦怠感が強くなり,ADLが急速に悪化したため時間外外来を受診。
体温36.7℃,血圧120/69mmHg,脈拍76/分・整,酸素飽和度(SpO2)98%。肝腫瘍増大,大量腹水,腹壁瘢痕ヘルニアのため腹壁膨隆著明。
WBC 2580/μL,Hb 7.0g/dL,Alb 2.8g/dL,AST 51U/L,ALT 35U/L,T-Bil 0.3mg/dL,γ-GTP 82U/L,BUN 119mg/dL,Cre 8.33mg/dL,Na 129mEq/L,K 7.6mEq/L,NH3 193μg/dL,CK 61U/L,CRP 2.48mg/dL。
受診時,および1カ月前の心電図を示す(図1・2)。心電図(図1)に関する所見として,以下のうち正しいものを選べ(複数回答可)。
① 洞徐脈 ② P波の平坦化 ③ 房室伝導障害 ④ 心室内伝導障害 ⑤ T波増高(テント状T波)