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LCXのエムアイはややこしい…変わり種のST変化を読み解くには?[“すきドリ” すき間ドリル! 心電図~ヒロへの挑戦状~(48)]

No.5041 (2020年12月05日発行) P.9

杉山裕章 (京都府立医科大学附属病院循環器内科)

登録日: 2020-12-04

最終更新日: 2020-12-02

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87歳,女性。脳梗塞既往あり。数年前,他院にて冠動脈ステント治療歴あり(詳細不明)。デイサービスで昼食を済ませ,帰路にて胸痛を自覚。帰宅後5時間しても症状の改善なく,数回嘔吐した際に混血があったため,心配した家族の自家用車で救急外来を受診した。

苦悶様表情。体温35.1℃,血圧154/73mmHg,脈拍83/分・整,酸素飽和度(SpO2)93%。受診時の心電図を示す(図1)。
本症例に対する対応として,適切なものを選べ(複数回答可)。

① 早期再分極による心電図所見であろうと説明し安心させる。

② 消化管出血による吐血を疑い,内視鏡医をコールする。

③ 背側部誘導(V7~V9)を記録するよう看護師に指示する。

④ 急性心膜炎を疑い,入院の上,アスピリン内服と安静で経過観察する。

⑤ 急性心筋梗塞を疑い緊急冠動脈造影を依頼する。

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