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『【動画432点 写真401点で学ぶ】肺癌CT検診読影セミナー』について著者の大松広伸先生にお聞きしました

No.5064 (2021年05月15日発行) P.68

登録日: 2021-03-31

最終更新日: 2021-03-31

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【動画432点 写真401点で学ぶ】肺癌CT検診読影セミナー

[執筆]大松広伸(網走刑務所医務課診療所内科)

判型:A4判
頁数:459頁
価格:4,950円(税込)

質問1:本コンテンツの特徴と魅力は?

本コンテンツでは、世界に先駆けて肺癌のCT検診を実運用として開始し、現在も続いている「東京から肺がんをなくす会」での、発見肺癌症例の画像を紹介しておりますが、単なる画像症例集ではありません。マルチスライスCT導入後に発見された肺癌症例のうち、過去のCT検診画像に所見がありそうな症例を、教訓的な症例も含めてすべて公開しました。低線量ではありますが、スライス厚は1-2mmですので、発見時点から過去に遡って、癌病変のthin-slice CT画像を閲覧できるわけです。原則半年毎の検診ですので、悪性度の高い小細胞癌症例さえ、数例ですが含まれています。

高解像度であるがゆえ、病変が小さくても描出されるスライスが多数にわたりますので、紙面で紹介することは難しいと考え、あえて紙ではなく動画で紹介可能なweb出版という形にしました。大変な労力でしたが、病変の立体的な形状やその変化を理解しやすいように、軸位断のみならず、なるべく冠状断や矢状断も作成し、時系列に並べてスライス位置や再生速度を合わせ、動画でみられるように工夫しました。時には3D動画もつくっています。

肺癌と診断された時点の画像から、まるでタイムマシンに乗ったように過去画像に遡ることができますので、これまで誰も見たことがなかったような、肺癌の初期病変のthin-slice画像に触れることができると思います。

質問2:本コンテンツによる臨床上のメリットは?

CTで肺に小病変を認めた時、従来から言われてきた癌との鑑別の所見を思い起こして方針を決めると思いますが、病変が小さければ小さいほど所見に乏しく、実際には経過観察になることも多いと思います。過去CT画像があるならば、ぜひ比較をしてみて下さい。

本コンテンツによって、癌病変の初期像とその時間軸での変化を、症例を通して身につけて頂くことで、より早期の段階で、癌病変を癌として診断できるスキルを得ることができると思います。また、診断と治療方針について患者さんに説明する時にも、自信をもって説得できるようになると思います。

日本医事新報では、 PCやタブレット、スマートフォンでの閲覧を前提としたWebコンテンツを販売しております。従来のような紙の書籍ではありません。その特徴は…
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