わかりやすい介護保険主治医意見書の書き方〜記載のポイントと具体例
●執筆
近藤敬太(藤田医科大学連携地域医療学/豊田地域医療センター総合診療科)
●商品説明
判型:A4判
頁数:17頁、図4点、表4点
価格:1,100円(税込)
介護保険主治医意見書は多くの医師がかかわる書類で、恐らく小児科医ですら研修医時代に書いたことがある書類だと思います。しかし、よく書く書類にもかかわらず、臨床の現場でどのような意義があるのか、書いた後にどのように使われているのかまで習うことは少ないかと思います。実際、自分自身、先輩の書いた書類を見よう見まねで書いて、書き始めた頃はしっかりとした記載ができていなかったのではと反省しています。
このコンテンツでは、介護保険主治医意見書がどのように使われるかをお伝えし、どのような記載をすればよいかを解説しています。具体例も示して解説しており、より患者さんのためになる記載ができるようになったり、記載にかかる時間も短くなったりすると思います。一見、とっつきにくい介護保険主治医意見書がより身近に、より楽しく意味のある物に感じられるかと思います。
まずは前半をざっと読んで頂き、介護保険主治医意見書の意味や全体像をつかんで頂きたいです。記載例として代表的な3例を取り上げているので、ご自身が経験された患者さんに照らし合わせて頂くと、きっと「ああ、こんな患者さんいたなぁ……」とより実感を持って読むことができるかと思います。ご自身で実際に記載される際には、後半のポイントを読みながら書いて頂くと、より詳細に、読み手にとってもわかりやすく意味のある意見書が書けるようになると思います。これを繰り返すことで、普段の診療からどのようなポイントを聴取すればよいか、高齢者診療で意識するポイントもきっと変わってくるかと思います。
実は、意見書の記載のポイントは、高齢者診療のポイントとも多くの箇所が一致しているのです。介護保険主治医意見書の記載を通じて、皆さんの高齢者診療もよりわかりやすく、患者さんのためになるものとなれば筆者としてとても嬉しく思います。