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1カ月前からの嚥下時胸部違和感を主訴に受診した85歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(242)]

No.5060 (2021年04月17日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

石塚晃介 (東千葉メディカルセンター総合診療科/千葉大学医学部附属病院総合診療科)

横川大樹 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

森 隆浩 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

加藤智規 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

登録日: 2021-04-15

最終更新日: 2021-04-14

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1カ月前から嚥下時に前胸部正中のつかえ感を自覚するようになり,4日前にかかりつけ医を介して当科を紹介受診した。胸部違和感は固形物の嚥下時のみ生じ,液体の嚥下時や安静時には生じない。体位による症状の変化や体重の増減はない。

既往歴は高血圧症,2型糖尿病,発作性心房細動。アレルギー性疾患の既往はない。内服薬はテルミサルタン,メトホルミン,ビソプロロール,ジルチアゼム,ダビガトラン。

身体診察で,体温36.3℃,脈拍68/分(整),血圧113/64mmHg,呼吸数15/分。一般血液・生化学検査は正常範囲。

上部消化管内視鏡検査では食道下部にびらんを認める(図1)。

研修医の診断:好酸球性食道炎

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