頻脈の定義は「心拍数100/分以上」とされている。患者の状態が安定か不安定かを症候(症状や徴候)から判断し,ガイドラインに沿って治療を進める。
発症様式,持続時間,随伴症状(意識障害,失神,胸痛,呼吸困難)の有無,既往歴,家族歴,薬剤歴を聴取する。
モニターを装着し,血圧・脈拍・SpO2・呼吸数・意識レベルを評価する。
ショックの所見(冷汗,末梢冷感,尿量減少,意識障害)の有無を判断する。血圧の絶対値でショックの有無は判断できないため,総合的に判断をくだす。
一般的に心拍数150/分以上で,上記随伴症状・ショックの所見を認めた場合は「不安定な頻脈」と判断する。
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