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『日常診療で遭遇する食品媒介寄生虫症の診かた~寄生虫の生態から治療まで』について著者の大西先生にお聞きしました

登録日: 2021-08-23

最終更新日: 2021-08-23

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日常診療で遭遇する食品媒介寄生虫症の診かた~寄生虫の生態から治療まで

[執筆]大西健児(鈴鹿医療科学大学看護学部教授)
判型:A4判
頁数:44頁
価格:1,650円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力は?

細菌やウイルス感染症とは異なり、現在の多くの日本人医療従事者にとり、アニサキス症以外の食品媒介寄生虫症はなじみの薄い感染症です。しかし、いわゆる開発途上地域では、飲食物を介して感染した寄生虫感染者が多数存在し、土壌媒介蠕虫症、食品媒介吸虫症、テニア属条虫症/嚢虫症などは、WHOの「顧みられない熱帯病」の範疇に含まれております。

日本国内においても、アニサキス症や、それ以外の食品媒介寄生虫症に罹患する人が存在し、輸入感染症としての一面もあります。また、食の多様化や食材の流通機構の拡大につれ、今までわが国では知られていなかった種類の寄生虫による、食品媒介寄生虫症の患者もみられるようになりました。
これらの食品媒介寄生虫症を理解するには、生物学的事項や臨床的事項についての知識が必要となりますが、とりわけ生活史、病態、診断・治療に関する知識が重要と思われます。

本コンテンツは、生活史、病態、診断・治療に重点を置いた内容となっています。また、内容の理解に資するように写真や図表を多用し、食材群ごとに罹患しやすい寄生虫症を探すのに便利な配列となっています。

─本コンテンツでスキルアップすると臨床上、どんな良い変化がありますか?

食品媒介寄生虫症に関する知識を修得でき、それにより臨床現場で本疾患の患者を見逃す頻度の減少につながることが期待されます。当該寄生虫疾患に関する知識を、罹患者と医療従事者が共有する際にも役立つものと考えられます。さらに本コンテンツで得た知識は、自分が所属する医療機関において、特定の食品媒介寄生虫症患者やそれが疑われる患者の対応ができるか否かの判断を行う際に有用な判断材料となりますし、知識不足からくる恐怖感に基づく過剰な感染予防対策を防止し、適切な感染予防対策を行うことが可能となります。

なお、食品媒介寄生虫症には、診断した際に法的な対応を要求されているものが含まれます。それらに遭遇した際に必要な、法律で要求されている対応の概要も記載しました。

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