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バチバチという耳鳴りを主訴に受診した51歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(255)]

No.5089 (2021年11月06日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

佐藤瑠璃香 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

花澤奈央 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

安田真人 (千葉大学医学部附属病院脳神経内科)

登録日: 2021-11-04

最終更新日: 2021-11-02

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4年半前からバチバチという耳鳴りが生じるようになり,近医耳鼻咽喉科を受診したが,聴力検査を含めて異常を認めなかった。以降,複数の医療機関を受診し,心因性の診断のもとアミトリプチリンが処方され,内服を継続するも軽度の改善にとどまったため当科紹介となった。

耳鳴りのリズムは一定で持続的であるが,食事中や会話中は消失する。耳鳴りに随伴して口腔内違和感を認める。めまい,難聴,耳閉感はないが,気分の落ち込みや意欲の低下などの抑うつ症状を伴う。症状増悪のため,3年前より事務職を退職している。

身体診察で明らかな異常を認めない。血液検査はすべて正常。頭部MRIを示す(図1)。

研修医の診断:身体症状症

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