10月、日本の政治は大きく動き、4日に召集された臨時国会で新しい首相に自民党の岸田文雄総裁が選出。岸田首相は直ちに衆議院を解散する意向を示し、19日公示、31日投開票の日程で総選挙が行われました。10月の読者アンケートでは、新首相=岸田首相への期待度と総選挙で争点とすべき政策についてお尋ねしました。
岸田首相に対しては6割強が「期待していない」(「あまり期待していない」42%+「全く期待していない」19%)、4割弱が「期待している」(「大いに期待している」19%+「どちらかと言えば期待している」19%)と回答。
総選挙で争点とすべき政策については、「経済・財政政策」が「社会保障政策」や「新型コロナ対策」を上回りました。新型コロナウイルスの感染者数が急激に減少したことで、経済の活性化を求める声が医療関係者の間でも広がっている状況がうかがえます。
争点で「その他」を選んだ読者からは、安倍政権の「モリカケ桜」問題や菅政権の「学術会議任命拒否」問題の解明、北朝鮮拉致問題などへの姿勢を問うべきとの意見が寄せられました。衆院選の結果、自民党の議席数として絶対安定多数の261議席を確保した岸田政権には、「成長と分配の好循環」を達成するための具体的な経済政策の立案とともに、安倍・菅政権の「負の遺産」をうやむやにしない姿勢が求められていると言えそうです。