介護療養型医療施設(介護療養病床)の廃止に向けた猶予期限が2018年3月に迫っていることを受け、厚生労働省の「社会保障審議会療養病床の在り方等に関する特別部会」で現在、検討が進んでいる。今回は介護療養病床の置かれた複雑な状況を解説する。
介護療養病床の現状を示したのが表1。
大きな特徴は、医療機関の中に設けられているが財源を介護保険から賄っている点だ。療養病床には医療保険が適用される医療療養病床と、介護療養病床の2種類がある。介護療養病床は医療療養病床に比べて医師・看護師が少なく、介護職員を手厚く配置。施設に支払われる報酬の金額も異なる。
病床数は2015年8月現在で約6.1万床。2006年3月の約12.2万床から半減した。
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