医療機関のホームページ(HP)の規制のあり方について検討していた厚生労働省の「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」(桐野高明座長)が7日、報告書を取りまとめ、不適切な表示を規制する法令改正を厚労省に求めた。厚労省は医療法改正の検討を開始する。
医療機関のHPは現在、医療法の広告規制の対象外だが、内閣府の消費者委員会が昨年7月、美容医療に関するトラブル増加(図)を受けて厚労相に対し、医療機関のHPを広告に含めて医療法の規制対象とするよう要請。検討会で議論が始まった。
消費者委員会は2011年にも美容医療のHPについて、虚偽や誇大表示の取り締まりを要請しているが、その際、厚労省は医療機関のHPを広告規制の対象にすると一般医療機関の情報提供への悪影響が大きいため、『医療機関HPガイドライン』を策定。自主的な改善を促すとともに行政指導による改善を図った。しかし、行政指導には法的根拠がなく、その後も不適切な表示が存在することから再度の要請が行われた。
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