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発作的な脱力感を主訴に来院した53歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(270)]

No.5121 (2022年06月18日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

山本大基 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

柳田育孝 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

石塚晃介 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2022-06-16

最終更新日: 2022-06-15

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9年前から運動や食事,時間帯とは無関係に出現する脱力感・倦怠感を繰り返し自覚していた。いびきはかくが,日中の眠気はないと言う。既往歴は高血圧症,脂質異常症,Basedow病(アイソトープ治療後)。内服薬はベニジピン4mg,アジルサルタン20mg,ロスバスタチン2.5mg(各1日量)。

無症状時の身体診察では,バイタルサインは体温36.2℃,血圧171/101mmHg,脈拍79/分,呼吸数16/分。身長172.5cm,体重95.4kg,BMI 32.1kg/m2。神経学的所見を含めて異常を認めない。有症時の立ち上がりの様子の写真を示す(図1)。

 研修医の診断:周期性四肢麻痺

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