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『喘息・COPDにおけるトリプル吸入薬処方のコツ』について著者の大林浩幸先生にお聞きしました

登録日: 2022-07-22

最終更新日: 2022-07-22

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喘息・COPDにおけるトリプル吸入薬処方のコツ

[執筆]

大林浩幸(東濃中央クリニック院長 呼吸器内科・アレルギー科)

判型:A4判
頁数:65頁、図22点、表1点
価格:2,530円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えて下さい。

今や、喘息やCOPD治療の主軸となる吸入療法を行う中心の場は、プライマリ・ケア領域の診療現場です。多くの患者さんは、できれば近医の外来治療で、日々良好なコントロール状態が維持でき、発作などの症状悪化や将来の増悪リスクが無く、より利便性の高い治療を望んでいます。ガイドラインに基づく標準治療が普及する中、未だコントロール状態不十分~不良の患者が多く、実臨床現場で様々な課題が生じています。

本コンテンツでは吸入療法を維持する上で、その根幹を揺るがす、①アドヒアランスの低下、②吸入デバイスの誤操作、③長時間作用性抗コリン薬(LAMA)の低い使用率、④末梢気道への薬剤送達性、⑤喘息やCOPDのコントロール状態に影響する合併症や併存症など、より重要な5つのテーマを取り上げ、その原因に切り込み、対処法にも言及しています。そして、これら問題解決の選択肢として、近年脚光を浴びているトリプル吸入薬を掲げました。2022年7月現在、本邦で発売されるトリプル吸入薬は3種類ですが、エビデンスに裏付けされた各薬剤の有用性と特徴、さらに処方のコツや使用前の留意点も解説しました。

「いつからトリプル吸入薬を始めたらよいのか?」「いつ治療ステップダウンを行うのか?」としばしば頂く質問に対し、著者自身の用い方と考え方を取り上げました。

─医療現場での活用方法を教えて下さい。

プライマリ・ケア領域の医療者は、患者を目前に様々な課題をより速やかに解決することも求められます。従来の治療でもう一歩が上手くいかない、治療の方向性に迷った際に本書が参考になれば幸いです。現在のガイドライン標準治療を中心に据え、そこからもう一歩先の考え方として、「早めにトリプル」「はじめからトリプル」が候補の1つに見えてきたらと思います。著者が目指す治療ゴールである“Disease Free”、すなわち患者さんが自分の病気に対する意識に縛られない快適な毎日の実現、その考え方が本書の根底にあります。

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