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■NEWS 20年度の介護給付費は10.2兆円、初めて10兆円を超過-介護保険事業状況報告

No.5135 (2022年09月24日発行) P.70

登録日: 2022-09-06

最終更新日: 2022-09-06

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厚生労働省は8月31日、「令和2年度(2020年度)介護保険事業状況報告(年報)」を公表した。同資料によると、20年度の介護給付費が初めて10兆円を超え、10兆2311億円となったことがわかった。前年度に比べると2690億円(2.7%)の増加。高齢者人口の増加に伴って認定者数が増えたことが、給付費の伸びの主な要因となった。利用者負担を含む費用額は、前年度比2730億円(2.5%)増の11兆542億円だった。

介護保険の第1号被保険者数は20年度末現在で3579万人となり、前年度比で24万人(0.7%)増えた。このうち要介護(要支援)認定者数は669万人(前年度比13万人増・2.0%増)だった。認定を受けた第1号被保険者の88.7%を75歳以上の後期高齢者が占める。要介護(要支援)状態区分別では要支援1〜要介護2までの軽度認定者の比率が最も高く、全体の約65.7%に及ぶ。

第1号被保険者に占める認定者の割合は全国平均で18.7%となり、前年度から0.3ポイント上昇した。地域別で認定者割合が高かったのは大阪府、和歌山県、京都府など。逆に低かったのは、茨城県、埼玉県、山梨県などだった。

1カ月平均のサービス受給者数(第2号被保険者含む)は前年度比8万人(1.4%)増の575万人。サービス別の内訳は、居宅サービス・393万人(構成比68.2%)、地域密着型サービス・87万人(15.1%)、施設サービス・96万人(16.6%)―となった。

第1号被保険者1人あたり給付費の全国平均は、28万6000円(前年度比6000円増・2.0%増)。内訳は、居宅サービス・13万4000円、地域密着型サービス・4万6000円、▶施設サービス・8万8000円―だった。

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