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■NEWS DPC/PDPSに関する特別調査の実施を了承-入院・外来医療等分科会

No.5139 (2022年10月22日発行) P.70

登録日: 2022-10-14

最終更新日: 2022-10-14

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中央社会保険医療協議会の「入院・外来医療等の調査・評価分科会」は10月12日、DPC/PDPSに関する特別調査の実施を了承した。DPC標準病院群の病院を対象に、「機能評価係数Ⅱ」の各項目に対応した取り組みの実施状況を把握するほか、いわゆる「外れ値」に該当する病院を対象にした追加調査も行う。2024年度の次期診療報酬改定に向けて、DPC/PDPSに馴染まない可能性がある病院の取り扱いなどを検討する際の基礎資料として活用する。

調査は、DPC標準病院群に該当するすべての病院を対象に実施する。DPC/PDPSの医療機関別係数の中でも、医療機関が担うべき役割や機能に対するインセンティブを評価する「機能評価係数Ⅱ」に着目。同係数を構成する項目に対応した取り組みの実態を明らかにするため、データの質向上に向けた取り組みおよびコーディング体制(保険診療係数に対応)、急性期医療の標準化・効率化に向けた取り組み(効率性係数に対応)、主な診療疾患や手術処置等の実施状況とその背景(複雑性係数・カバー率係数に対応)、救急医療の実施状況とその背景(救急医療係数に対応)、地域医療において果たしている役割とその背景(地域医療係数に対応)―などについての回答を求める。

■「機能評価係数Ⅱ」の外れ値病院対象の背景要因なども調査

さらに、「機能評価係数Ⅱ」の各項目の分布で、いわゆる外れ値の病院については、そうした値を取る理由や背景を探るための追加的調査項目を設定する。対象は、保険診療係数が最大値になっていない67病院(例外的に大学病院本院群・DPC特定病院群も対象に含む)、▶効率性、救急医療、地域医療の各係数で上位50・下位50に該当する病院、複雑性係数の上位65・下位65に該当する病院。調査票の回答状況や各病院の「機能評価係数Ⅱ」の取得状況をふまえて選定した10病院程度を対象に、ヒアリング調査も実施する。

同日は、2022年度診療報酬改定の影響把握を目的とした調査の調査票案も大筋で了承された。今年度は、一般病棟入院基本料等における「重症度、医療・看護必要度」の施設基準等の見直しの影響について、地域包括ケア病棟入院料および回復期リハビリテーション病棟入院料の実績要件等の見直しの影響について、医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進に係る評価等について、外来医療に係る評価等について―など7調査を実施。調査結果の速報値の報告は23年3月の予定。  

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