観光客増加や雇用誘発の観点からカジノ誘致に名乗りを上げる自治体が増えているが、借金を繰り返し家庭や生活が危機的状況に陥ってもギャンブルをやめられない「ギャンブル依存症」(病的賭博)に対する懸念の声も多い。2014年8月、厚生労働省の研究班は国内のギャンブル依存症の有病率が4.8%、人口換算で約536万人いるとの推計を発表した。これは世界の有名カジノ立地国・地域と比べてもかなり高い。日本は「賭博ゲーム機」の保有台数で他国を圧倒しており、やはり高有病率の“元凶”は、国際的にはれっきとした「賭博ゲーム」とされるパチンコ、スロットのようだ。
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