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食べ残しを持ち帰らせても問題ないだろう![病院トラブル─事務方の解決法(16)]

No.5152 (2023年01月21日発行) P.66

大江和郎 (元東京女子医科大学附属成人医学センター事務長)

登録日: 2023-01-18

最終更新日: 2023-01-17

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入院時の数少ない楽しみのひとつは食事ですが,体調が悪い,食欲がないなどの理由で食べ残してしまう場合があります。中には,食べ残した物を見舞客に持ち帰らせてしまう患者もいます。

 看護師 :食欲がないのはわかりますが,食べ残した物をお見舞いに来た方に持ち帰らせ ることはやめて下さい。

 患者 :まだ食べられる物を廃棄するのはもったいないではないか。

 看護師 :当院としては衛生管理上持ち帰りを禁止しておりますので,以後やめて下さい。

 患者 :食事代は俺が払っているんだから,俺の勝手だろう。文句を言われる筋合いはない!

正しい対応はどちら?

①入院の際に入院生活について説明しましたし,「入院のしおり」にも「取り置き(持ち帰り)禁止」と書いてあります。もう一度よくお読みになってルールを守って下さい。

②食事は提供した時間に美味しく食べて頂くようにつくっています。患者さんごとに摂取カロリーを計算していますし,時間経過した食事は食中毒の原因にもなりかねません。取り置きや持ち帰りはしないようにして下さい。

事務長の見解

食欲のない患者が「残すのはもったいない」と言って,取り置きや持ち帰りをすることがありますが,医療機関としては衛生管理上好ましいことではありません。院内規則に照らして,②のように1日の摂取カロリーを計算しながら提供していること,そして食中毒の原因となる可能性があることなどを説明して,納得してもらう必要があります。

詳しく解説すると……

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