新型コロナウイルス感染症が5月8日以降、感染症法上の5類感染症に位置付けられる。これまでの全数把握から定点把握に切り替わることを契機に、3年余の状況をデータで振り返ってみる。
わが国の感染者数は累計約3300万人で人口の約27%、死者は約7万4000人(表1)。これまで8回の感染拡大が起きた(図1)。新規陽性者・死亡者の性・年齢別構成割合を見ると(図2)、オミクロン株に切り替わった第6波では、アルファ株の第2波、デルタ株の第4波の時に比べて新規陽性者に占める若年者の割合が増加したものの、死者は圧倒的に高齢者が占めていることがわかる。