認知症診療と歯科診療を融合させた新しい医科歯科連携クリニック「神奈川歯科大学附属 歯科・健脳クリニック日本橋」の開院式典と内覧会が4月25 日、東京・中央区の日本橋三越本店で行われた。院長に就任した児玉利朗氏(神奈川歯科大歯学部教授)は「認知症予防とそれをサポートする歯科診療で『健康な脳をつくる』というのが我々の基本コンセプト」と説明した。
クリニックは4月30日、日本橋三越本店の新館5階に開院する。診療科目は高齢者内科、脳神経内科、歯科、歯科口腔外科、矯正歯科。神奈川歯科大認知症・高齢者内科教授で日本認知症学会専門医の眞鍋雄太氏が、歯科と連携しながら認知症診療を行う。
式典で挨拶した児玉院長は「歯周病は認知症に深く関連するといわれている。特にアルツハイマー病(AD)はいろいろな原因がある中で歯周病との関連が多く報告されている」と述べ、歯と脳から認知症にアプローチすることの大切さを強調した。
眞鍋氏は内覧会で取材に応じ、同クリニックでは認知症の治療までは行わないものの、今秋にもADの新薬レカネマブの国内承認が見込まれていることから、アミロイドβの検査を積極的に行い、連携先の病院で治療を進める考えを示した。
「歯科・健脳クリニック日本橋」の主な連携医療機関
・慶應義塾大学病院予防医療センター
・南東北グループ 総合東京病院
・徳洲会グループ 湘南鎌倉総合病院
・IMSグループ 横浜新都市脳神経外科病院
・医療法人社団MER インディバークリニック