外科系学会社会保険委員会連合(外保連=山口俊晴会長)は、「外保連手術試案2014」に示した手術時間の短縮などに基づき、2014年度診療報酬改定で帝王切開術などの手術料が大幅に引き下げられたことを踏まえ、外科手術に対する新たな評価指標を検討するためのワーキンググループ(WG)を設置した。今年度末をメドにWGの議論をまとめ、次期診療報酬改定に向けて提言する方針で、WGには専門家以外の有識者も参加する見通し。
外保連では来年度も外保連試案を改訂する予定だが、新評価指標を具体的な数値として盛り込むかはWGでの検討状況次第になる。現行の外保連試案は、(1)手術時間、(2)手術協力者、(3)技術度―を各指標に基づき評価した上で、償還できない医療材料価格を加味した形で算出。しかし、今改定で、(1)が短縮されたとして帝王切開術の点数が引き下げられる一方、膵頭十二指腸切除術は手術時間が延びたとして大幅に引き上げられたことなどが問題視され、加盟学会を中心に新たな評価指標の策定を求める声が上がっていた。