3年前より会陰部痛,下肢のしびれ,および頻尿が出現した。会陰部痛は立位や歩行で増悪するほか,尿意とともに増強し,排尿し終わると軽快する。婦人科,泌尿器科,皮膚科を受診するも原因不明であり,症状が徐々に増悪したため当科を紹介受診した。
既往歴に肺非結核性抗酸菌症,卵管結紮術,大腸癌内視鏡的粘膜切除術,白内障,緑内障がある。疼痛に対して,プレガバリンとロキソプロフェンを内服している。
身体診察では,体温36.0℃,脈拍66回/分(整),血圧154/60mmHg。会陰部に圧痛やアロディニアを認めない。
一般血液・生化学検査は正常範囲。尿検査で尿中赤血球(2+)。腰椎MRIを図1に示す。