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療養病床に「強化型」新設を厚労省が提案

No.4725 (2014年11月15日発行) P.11

登録日: 2014-11-15

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厚生労働省は6日、介護療養型医療施設(介護療養病床)の新たな類型として、「療養機能強化型介護療養型医療施設(仮称)」を創設し、重点的に評価する方針を社会保障審議会介護給付費分科会に示した。
介護療養病床は他の介護保険施設と比べて経管栄養などの医療処置を行っている割合が高く、看取りやターミナルケアの実施が多いことから、こうした役割を積極的に担う施設の報酬を引き上げ、増加する中重度の要介護者への対応を強化する。
療養機能強化型の要件は(1)重篤な身体疾患や身体合併症を持つ認知症患者が一定割合以上、(2)一定の医療処置を受ける患者の割合が一定以上、(3)ターミナルケアを受ける患者が一定割合以上、(4)生活機能を維持改善するリハビリテーションの実施、(5)地域に貢献する活動の実施─の5点。
要件(4)のリハビリテーションと(5)の地域貢献活動について、厚労省の迫井正深老人保健課長は「これを満たせないから(療養機能強化型の要件を)クリアできないという厳しいものではない。介護保険施設として地域に目を向けてほしいという理念的な規定だ」と説明した。

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