厚生労働省は5月14日、第9期介護保険事業計画期間(2024〜26年度)に65歳以上の高齢者が支払う第1号保険料の基準額が全国平均で6225円になると発表した。第8期(21〜23年度)の6014円に比べ、3.5%の増加となった。
1573ある保険者のうち、第8期から保険料基準額を引き上げたのは712保険者(構成比45.3%)、引き下げは276保険者(17.5%)、据え置きは585保険者(37.2%)だった。保険料基準額の分布状況をみると、最も多いのは「5501円以上6000円以下」(511保険者、32.5%)で、これに「6001円以上6500円以下」(403保険者、25.6%)、「6501円以上7000円以下」(237保険者・15.1%)、「5001円以上5500円以下」(221保険者・14.0%)などが続く。
保険料基準額が高額だった保険者は大阪府大阪市(9249円)、大阪府守口市(8970円)、大阪府門真市(8749円)など。低額保険者は、東京都小笠原村(3374円)、北海道音威子府村(3600円)、群馬県草津町(3600円)などだった。
一方、同時に公表された第9期保険事業計画等の全国集計結果によると、計画期間中の第1号被保険者数は23年度の3588万人から、24年度3603万人、25年度3607万人、26年度3608万人―と増加。これに伴って第1号被保険者の要介護・要支援認定者も23年度の695万人から、24年度705万人、25年度717万人、26年度729万人―に増え、40年度には第1号被保険者数が3806万人、うち要介護・要支援認定者は843万人になることが見込まれる。
また、26年度のサービス見込み量は、在宅介護407万人(23年度実績比7%増)、居住系サービス54万人(11%増)、介護施設108万人(5%増)。40年度の見込み量は、在宅介護465万人(22%増)、居住系サービス63万人(28%増)、介護施設126万人(22%増)―になると推計した。