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冠動脈造影で閉塞や狭窄が認められない胸痛……診断は?[画像診断道場~実はこうだった(286)]

No.5230 (2024年07月20日発行) P.1

高橋 潤 (東北大学大学院循環器内科学准教授)

安田 聡 (東北大学大学院循環器内科学教授)

登録日: 2024-07-18

最終更新日: 2024-07-16

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66歳,男性。
数日前から感冒様症状があり自宅で静養していたが,入浴後に生じた胸痛が3時間持続するため救急外来を受診。心電図下壁誘導で陰性T波が出現し,高感度心筋トロポニンT陽性であった。緊急冠動脈造影では,左右冠動脈に有意な閉塞・狭窄は認めず,入院翌日に心臓MRIを施行。
既往歴:高血圧,糖尿病,高脂血症。
血液検査:WBC 10.5×103/μL,Hb 15.8g/dL,CK 170U/L,CK-MB 20U/L,高感度心筋トロポニンT 0.045ng/mL,LDL-C 110mg/dL,HbA1c 6.8%。

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