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ノロウイルス[〈琉球大学発〉時間経過でみる感染症(27)]

No.5231 (2024年07月27日発行) P.11

監修: 山本和子 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科教授)

編集: 仲村秀太 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

執筆: 桑江 聡 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

登録日: 2024-07-28

最終更新日: 2024-07-24

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【背景】 

ノロウイルスは,急性胃腸炎の原因ウイルスとして世界で最も頻度が高く,わが国の2022年食中毒病因別患者数では第1位である1)。冬に流行する流行性下痢症であり,わが国における食中毒の件数は11月以降徐々に増え,12月から1月にピークを認める。5類感染症である感染性胃腸炎は,年間約85万件(2018年)の定点報告がある。ノロウイルスは抗原検査で診断できるが,ノロウイルスが原因と診断された胃腸炎の患者数は不明である。ノロウイルスには遺伝子型が多数あり,培養細胞や実験動物の分離同定は困難である。

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