今年10月1日から患者の希望による長期収載品(先発医薬品)の処方、調剤が選定療養化されます。長期収載品と後発医薬品の価格差の4分の1が「特別の料金」として新たな患者負担となるもので、医療費を抑制するのがねらいです。
7月のアンケートでは、この選定療養化をどう考えるか尋ねました。「大いに賛成」が12%、「どちらかと言えば賛成」が40%で、両者を合わせると52%となり、「賛成」とみる意見が過半数を超える結果となりました。一方、「どちらかと言えば反対」は8%、「断固反対」は28%と合わせて36%を占めました。
選定療養化で特に懸念をしていることを尋ねると、賛成の方々からは「薬効に差がないのなら問題ないと思う。懸念はない」(大阪・勤務医)、「医療上必ずしも先発品でなくてはだめというわけでもないので、患者の希望なら自己負担があるのは妥当」(東京・看護師)など、特に問題はないとの声が寄せられました。
「どちらかと言えば反対」「断固反対」の方々からは、やはり強い懸念が示されました。「患者に説明しても理解されない」(埼玉・開業医)、「事務作業が煩雑になるだけ」(東京・開業医)、「いくら余分に支払いが必要になるのかと聞かれても即答できない」(愛知・開業医)、「経済的に困窮している患者にとっては負担となる可能性が高い」(兵庫・事務)など現場の混乱や患者の負担が増えることを懸念する声が寄せられました。
以下、皆様からいただいた主なご意見を紹介します。(次ページへ)