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救急初療の極意:Triage&Actionで動きだせ[〈from総合医育成プログラム〉プライマリ・ケアで役立つクリニカルパール(1)]

No.5242 (2024年10月12日発行) P.10

山畑佳篤 (京都府立医科大学救急・災害医療システム学講師)

登録日: 2024-10-11

最終更新日: 2024-10-11

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T&A救急初療(病院版)編① 日本プライマリ・ケア連合学会監修

本連載では,日本プライマリ・ケア連合学会/全日本病院協会が実施している「総合医育成プログラム」の中から,選りすぐりのクリニカルパールを紹介します。現場のニーズを熟知しているエキスパートが,プライマリ・ケア医にとって「まさにそこが知りたかった!」というポイントをわかりやすく解説します。

今回のクリニカルパール 診察開始時,診察中,治療開始後に,患者さんが不安定な状態か否かを常に留意する!
五感を使って,脳の活動(反応),気道(A),呼吸(B),循環(C)の状態にアンテナを張る!
ABCがおかしいぞ! 臥位にして,バイタルチェックで,部屋を移動し,O(酸素投与),M(モニタリング),I(静脈路確保)!

1 救急初療の極意

みなさんは,救急対応は得意ですか? え,自信がない? 自信がなくても救急初療を落ちついて行うために,まず救急初療の極意をお伝えします。患者さんの診察をする際にはどんなときでも常に,「この患者さんには緊急状態が隠れているかもしれない」「安定しているように見えても急変するかもしれない」と想定しましょう! 想定しておくことで兆候を察知することもできますし,察知することで早期に治療介入を行うことができます。さらに患者さんの生命を守るために,救急初療の3箇条(表1)を心に留めて下さい!

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