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階段での転倒後に左足の脱力を主訴に受診した70歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(314)]

No.5247 (2024年11月16日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (医療法人生坂医院)

近藤 健 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療)

登録日: 2024-11-14

最終更新日: 2024-11-13

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1カ月前に階段を下りているときに転倒し,左臀部を下にして数段滑り落ちた(図1)。左臀部以外の部位の受傷はなし。臀部の痛みはしだいに消失したが,左足関節の脱力が残存したため整形外科を受診。腰椎MRIで異常はなく,原因精査目的に当科を受診した。既往歴,服薬歴および飲酒歴に特記事項なし。

身体診察では,体温36.4℃,脈拍数70回/分,血圧124/76mmHg。左前脛骨筋はMMT3/5,上肢深部腱反射は正常,膝蓋腱反射とアキレス腱反射は両側で亢進。病的反射は認めない。その他の神経学的異常を認めない。



 研修医の診断:外傷性深腓骨神経損傷

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