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感染症診療の基本①:問診と身体診察[〈from総合医育成プログラム〉プライマリ・ケアで役立つクリニカルパール(6)]

No.5253 (2024年12月28日発行) P.14

谷崎隆太郎 (市立伊勢総合病院内科・総合診療科副部長)

登録日: 2024-12-27

最終更新日: 2024-12-25

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感染症編① 日本プライマリ・ケア連合学会監修

本連載では,日本プライマリ・ケア連合学会/全日本病院協会が実施している「総合医育成プログラム」の中から,選りすぐりのクリニカルパールを紹介します。現場のニーズを熟知しているエキスパートが,プライマリ・ケア医にとって「まさにそこが知りたかった!」というポイントをわかりやすく解説します。

今回のクリニカルパール感染症の診療は,POMA-Rですべて解決!
患者背景は,詳細な問診,免疫不全の有無,皮膚・粘膜のバリア破綻の有無,社会背景にわけて聴取する。
臨床所見から感染臓器を想定し,原因微生物を推定する。

1 感染症診療の基本:POMA-Rの考え方

感染症診療の考え方には様々な型がありますが,まずは,①患者背景(Patient background)を確認し,そして,②感染臓器(Organ)を想定,③原因微生物(Micro organism)を推定したら,その微生物に効果のある④抗微生物薬(Antimicrobials)を選択します。治療開始後はフォローアップが重要であり,⑤連日アセスメントを繰り返して(Reassessment),治療効果判定をします。筆者は,これらの頭文字を取って「POMA-R」という覚え方を提案してます。今回は問診・身体診察に関わるPとOについて解説します。

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