株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

スタッフの採用面接:面接時と面接前後の工夫[ドクターズチャート発!イマドキ開業の実際どうなん?(4)]

No.5265 (2025年03月22日発行) P.58

MM (ドクターズチャート代表)

よいこはこいよ (ドクターズチャート代表)

登録日: 2025-03-24

最終更新日: 2025-03-19

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 本連載では,医師限定オンラインサロン「ドクターズチャート」の代表であるMM先生,よいこはこいよ先生に,ドクターズチャート内での話題をもとに,イマドキの開業・開業医について語って頂きます。


    MM:ドクターズチャート代表。開業10年以上の医療法人理事長。Ph.D.。 Xフォロワー2万人。
    Xアカウント: @medpractitioner

    よいこはこいよ:ドクターズチャート代表。医学博士,内科医,クリニック院⻑。Xフォロワー1万人。
    Xアカウント: @practitioner_11

    3900名の開業医/準備医師が参加する情報交換型オンラインサロン
    【ドクターズチャート】はこちら 

    面接の前にわかること

    ──前回は雇用全般の話題から,最終的には「どのようなクリニックをめざすのか」というお話でしたが,今回は実際の面接について伺えればと思います。

    よいこはこいよ(以下,よいこ) 面接って,実は面接の前から始まっていると思うんです。求人を出して,履歴書を見る前に,応募者と面接の日程を決めるために電話をするときから,もう評価が始まっているなと感じます。たとえば,電話での第一声から,「えっ,この人大丈夫かな?」って思うこともあります。実際,電話での第一声の印象が悪かった人が面接で覆すことは少ないです。

    MM 昔は電話で応募してくる方が多かったので,その時点での印象がすごく重要でしたね。電話での喋り方や対応がスタッフにも伝わりますから。院長には丁寧に話しても,受付スタッフにはぞんざいな口のきき方をする人もいました。なので,応募者から電話があったと聞いたときは,スタッフに「どんな雰囲気だった?」と必ず確認していました。

    よいこ ネット応募が主流になって,電話での印象をつかむのも難しくなっていますが,やはり履歴書やその後のメールのやりとりで,ある程度の雰囲気はわかりますね。応募者の基本的な礼儀や態度は,最初の接触から伝わるものです。特に医療機関では,患者さんへの接し方が大切ですから,第一印象は重視します。

    面接後に院内を案内する

    ──実際に面接に進んだ場合,必ずする質問や工夫していることはありますか?

    よいこ 僕の場合,最初は軽く,挨拶代わりに応募理由を聞くところから始めています。その後も,できるだけ雑談に近い形で進めるようにしていますね。必ず聞いているのは,前職の退職理由です。ここで前職の悪口を言うような人だと,ちょっとこの人大丈夫かなと思うことがあります。面接をカジュアルな会話の場に持ち込むことで,本音や人柄を引き出すようにしています。それと,面接の後に院内を案内する時間を取るようにしています。たとえば,「院内を少し案内しましょうか」と提案して,一緒に歩きながら雑談する形です。これがその人の素の反応を見るのに結構良い機会になるんです。

    MM それ,私もやっています。患者さんの動線を一緒に確認する形で,「ここで待ってもらうことが多いです」みたいに案内します。これも自然な会話の中でその人の様子を見る方法のひとつですね。院内を案内している間の受け答えや,表情,ちょっとした反応,こういう場面でどういう言葉が出るのか,などはチェックします。1回の面接と短時間のやり取りですが,その中でできる限りの情報を拾うようにしています。

    よいこ 短時間での判断は難しいですが,雑談や院内案内を通じて,その人の人柄や雰囲気を少しでも感じ取るようにしていますね。

    残り1,357文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連物件情報

    もっと見る

    page top