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長時間居座り診療を妨害する患者[病院トラブル─事務方の解決法〈season 2〉(11)]

No.5266 (2025年03月29日発行) P.51

大江和郎 (元東京女子医科大学附属成人医学センター事務長)

登録日: 2025-03-30

最終更新日: 2025-03-25

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手術を受けた患者が説明に納得がいかず,診察室に長時間居座り,医師に再度説明を要求してきました。長時間,診察室に居座られたのでは,ほかの診療にも影響が生じてきます。速やかに診察室から出てもらうことは可能でしょうか。

事務長の見解

院内に居座り,明らかに診療業務妨害にあたると判断したときは,速やかに警察に通報すること!

詳しく解説すると……

◆診療業務を妨害する患者

ある病院の事例です。術後の回復が思わしくないという患者が「手術に問題があったのではないのか,手術の失敗が原因ではないのか?」と担当医に詰め寄りました。担当医は手術には何ら問題がなかったこと,カルテ開示も説明も十分してきたことを話しましたが,患者は納得せず居座り続けました。担当医は,「心情は察しますが,これ以上居座りを続ければ威力業務妨害で通報します」と話し,患者との話を打ち切り,警察に通報したそうです。

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