シリーズ監修: | 安井博史(静岡県立静岡がんセンター副院長) |
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編集: | 高橋利明(静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科部長) |
判型: | B5判 |
頁数: | 854頁 |
装丁: | 2色刷 |
発行日: | 2024年01月30日 |
ISBN: | 978-4-7849-5615-9 |
版数: | 第3版 |
付録: | 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) |
1章:院内ガイドライン
2章:レジメン・有害事象マネジメント
非小細胞肺癌(NSCLC)
1. 初回治療レジメン
Pembro
CDDP+PEM+Pembro
CBDCA+PEM+Pembro
CBDCA+nab-PTX+Pembro
CBDCA+PTX+Pembro
Atezo
CBDCA+PTX+Bmab+Atezo
CBDCA+nab-PTX+Atezo
CDDP+PEM+Atezo
CBDCA+PEM+Atezo
Nivo+IPI
CDDP+PEM+Nivo+IPI
CBDCA+PEM+Nivo+IPI
CBDCA+PTX+Nivo+IPI
CDDP+PEM+Durva+Treme
CBDCA+PEM+Durva+Treme
CDDP+GEM+Durva+Treme
CBDCA+nab-PTX+Durva+Treme
CDDP+PEM
CBDCA+PEM
CBDCA+PTX+Bmab
CDDP+GEM
CBDCA+PTX
CBDCA+nab-PTX
CBDCA+S-1
CDGP+DOC
CDDP+GEM+Nmab
2. 二次治療レジメン
DOC+RAM
DOC
S-1
nab-PTX
PEM
Pembro
Atezo
Nivo
3. 三次治療以降レジメン
GEM
VNR
weekly PTX
AMR
4. 分子標的治療薬
(1)EGFR遺伝子変異陽性
Osime
ERL+RAM
CBDCA+PEM+GEF
Daco
GEF
ERL
AFA
(2)ALK融合遺伝子陽性
ALC
BRI
LOR
CRZ
CER
(3)ROS1融合遺伝子陽性
CRZ
ENT
(4)BRAF遺伝子変異陽性
Dab+Trame
(5)MET exon skipping変異陽性
TEP
CAP
(6)RET融合遺伝子陽性
SEL
(7)KRAS遺伝子変異陽性
Soto
(8)NTRK融合遺伝子陽性
ENT
LAR
(9)HER2遺伝子変異陽性
T-DXd
5. 術後補助化学療法レジメン
UFT
CDDP+VNR
Atezo
Osime
6. 術前化学療法
CBDCA+PTX+Nivo
CDDP+PEM+Nivo
CBDCA+PEM+Nivo
CDDP+GEM+Nivo
CBDCA+GEM+Nivo
7. 化学放射線療法レジメン
CDDP+VNR
CDDP+S-1
CBDCA+PTX
daily CBDCA
Durva維持療法
小細胞肺癌(SCLC)
1. 初回治療レジメン
CBDCA+ETP+Atezo
CDDP+ETP+Durva
CBDCA+ETP+Durva
CDDP+CPT-11
CDDP+ETP
CBDCA+ETP
2. 二次治療以降レジメン
CDDP+ETP+CPT-11(PEI療法)
CBDCA+ETP
NGT
AMR
CPT-11
3. 術後補助化学療法レジメン
CDDP+ETP
4. 化学放射線療法レジメン
CDDP+ETP
CBDCA+ETP
悪性胸膜中皮腫
1. 初回治療レジメン
Nivo+IPI
CDDP+PEM
2. 二次治療レジメン
Nivo
胸腺腫
CDDP+VCR+DXR+ETP(CODE療法)
胸腺癌
1. 初回治療レジメン
CBDCA+PTX
2. 二次治療レジメン
Lenva
その他
1. 高頻度マイクロサテライト不安定性固形癌
Pemblo
2. 腫瘍遺伝子変異量高値固形癌
Pemblo
序文 [第3版]
2017年11月の静がんメソッド肺癌編第2版の発刊から6年以上が経過し,この間に新たな免疫チェックポイント阻害薬(アテゾリズマブ,デュルバルマブ,イピリムマブ, トレメリムマブ)や数多くの分子標的薬(ダブラフェニブ・トラメチニブ,ロルラチニブ,ダコミチニブ,エヌトレクチニブ,テポチニブ,カプマチニブ,ネシツズマブ,ブリグチニブ,ラロトレクチニブ,ソトラシブ,トラスツズマブ・デルクステカン)が日本の日常診療に導入されてきました。これらの薬剤の導入に伴い,マルチ遺伝子検査法を用いたコンパニオン診断の開発が進み,さらにはがん遺伝子パネル検査も保険収載され, 個別化医療が目まぐるしい速度で進歩してきています。また, 以前は進行期のみを対象として用いられてきた免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬が, 周術期においても標準治療として位置づけられるようになり, 内科医だけでなく外科医も薬剤の有効性や安全性について理解しておくことが必要となりました。
新たな薬剤が登場するたびに,年々複雑化する肺癌診療において,日々患者さんに向き合う医師,看護師,薬剤師などの皆様にとって本書が共通認識の礎となり,ご施設においての「多職種チーム医療」の推進にご活用いただけることを願っております。
最後に,多忙な診療や研究の合間に第3版の執筆にあたってくれた和久田一茂先生をはじめとするスタッフ一同に心から感謝します。
静岡県立静岡がんセンター 吸器内科部長
高橋利明
下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。