【Q】
特別養護老人施設でインフルエンザが1人発生した場合の予防内服の範囲,隔離などの対応について教えて下さい。 (和歌山県 T)【A】
現在,予防投薬は,早期から積極的に行う方向になっています。予防投薬が可能な抗インフルエンザ薬には,オセルタミビル(内服・1日2回5日間),ザナミビル(吸入・1日2回5日間),ラニナミビル(吸入・単回)がありますが,いずれも保険適用にならないこと(自費)には留意しておく必要があります。特別養護老人ホームのような高齢者施設では,そこが高齢者の生活の場であることから,利用者同士が食事やレクリエーションの際など接触する機会が通常の医療機関以上に多いと思われ,そのため,広範囲に予防投薬を行うことが必要になってくると考えられます。
▼ インフルエンザ施設内感染予防の手引き.
[http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/tebiki22.pdf]
▼ 社団法人日本感染症学会提言2012─インフルエンザ病院内感染対策の考え方について─(高齢者施設を含めて).
[http://www.kansensho.or.jp/guidelines/pdf/1208_teigen.pdf]
▼ 長寿医療研究開発費 平成25年度総括研究報告「高齢者におけるインフルエンザ, 新興・再興感染症の感染管理および治療に関する研究(25-10)」.
[http://www.ncgg.go.jp/ncgg-kenkyu/documents/25/25xx-10.pdf]