【Q】
パニック障害ではベンゾジアゼピン(benzodiazepine:BZ)系抗不安薬(BZD)と選択的セロトニン再取込み阻害薬(selective serotonin reuptake inhibitor:SSRI)が治療に使われますが,どちらを最初に使うべきか悩むことがあります。前者には依存性,認知機能への悪影響などの問題点がありますが,比較的速効性です。一方,後者は依存性はありませんが,遅効性で,中止後症候群,性機能障害,activationあるいは躁転などの有害事象を起こします。パニック障害の第一選択薬の実際的な選び方について,最新の考え方を教えて頂けませんでしょうか。岐阜大学・塩入俊樹先生にお願いします。【A】