全英・全米アルバムチャート(Billboard)1位を獲得し、2000万枚以上の世界的ヒット作品となったU2のアルバム“The Joshua Tree”(1987年、アイランド・レコード)の第一曲目に収録されている。テレビ朝日系『ニュースステーション』の10代目オープニング使用曲。
人にはそれぞれ生きてきた証としての心象風景があり、それを原風景と呼ぶ。私の原風景は、破壊された街並みであり、その映像の背後にはいつも“Where the Streets Have No Name”が静かに流れている。
この曲は、1987年にアイルランドのロックバンドであるU2がリリースした。直訳すれば「名前のない通りのある場所」となるが、実際の意味は「希望の荒野」ではないかと思っている。英国では、幹線道路、裏通り、路地に至るまですべての通りに名前がつけられ、その名前により、そこに住む人々の社会的地位、宗教までが想定できる。作詞したBonoは、「名前のある通り」から自らを解放して希望の荒野を目指せというメッセージをこの曲に込めたのだろう。
残り439文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する